よくある質問
みなさまから寄せられる質問をご紹介します。
はりや灸の不安を解消して、ぜひご来院ください。
Q1.「あん摩」「マッサージ」「指圧」の違いは何ですか。
- あん摩
発祥:古代中国。
日本には奈良時代に朝鮮半島経由で伝来しました。
特徴:衣服の上から、心臓に近い部位からから末梢へと(遠心性)、主に筋肉を揉む、さする、叩く、なでる、ふるわす手技です。
- マッサージ
発祥:近世フランスとされます。
日本に伝えられたのは明治時代です。
特徴:オイルやパウダーを使用し、肌に直接行います。末梢から心臓に向かって(救心性)、主に揉む、さする手技です。
- 指圧
発祥:日本。
大正時代にカイロプラクティックやオステオパシー、その他療術も一部取り入れて成立したとされます。
特徴:衣服の上から、心臓に近い部位からから末梢へと(遠心性)、主に一定部を押圧し、生体の変調を矯正する(骨格矯正含む)手技です。
厳密的にはこのように別々の手技として成立していますが、一般的には「あん摩」「指圧」を行っていても、「マッサージ」として表現されることが多くあります。 これらの手技を行うには免許が必要です。
あん摩マッサージ指圧師:厚生労働大臣免許(国家資格)
Q2. 鍼(はり)は痛いですか。
ほとんどの方は治療中に眠ってしまうくらいですから、痛みを感じることはほとんどないと言ってよいでしょう。日本の鍼は痛みを感じにくいように大変工夫されています。
「注射針」(写真:一番上)と比較しても大変細く、太さは0.14~0.18mmと髪の毛ほどの太さです。刺すときには「鍼管」(写真:一番下)を使います。皮膚のたわみを防ぐので痛みを和らげることができます。
Q3. 鍼(はり)は使い捨てですか。
当院の鍼は滅菌処理された使い捨て鍼(ディスポーザブル鍼)です。
Q4. 灸(きゅう)は熱いですか。痕(あと)が残りますか。
当院では半米粒大(写真:米粒の半分の大きさ)の艾(もぐさ)で心地よい程度の熱刺激を心がけています。灸は皮膚の上で艾を燃焼させる温熱療法なので、全く熱を感じないというのでは効果も期待できません。燃え尽きる瞬間に熱さというよりは「チクッ」とする一瞬の痛みとして感じることがほとんどのようです。慣れてくると心地よく感じるようになり、眠ってしまう人も多いです。
一時的に小さな茶色い点が残りますが、次第に肌の色と同じになるので、一生残るような痕は付かないのが普通です。痕を残さない方法として、七分灸(七割程燃えたところで取り除く方法)も可能です。遠慮無くお申し付け下さい。
Q5. 治療の後、お風呂に入ってもかまいませんか
お風呂に入っていただいて問題はありません。ただ、念のため治療後1時間は空けた方がよいでしょう。
Q6. 治療後に気をつけることはありますか。
初めて治療を受けた方に多いのですが、『瞑眩(めいげん)反応』というものがあります。『好転反応』とも言われるものですが、一時的に倦怠感や眠気が現れるものです。時間が経つと自然に治まり、体調が良くなります。治療を受けた日は安静に過ごされることをおすすめします。
Q7. どのような服装で行けばよいですか。着替えはありますか。
ジーンズや締め付けの強い服装はどの治療法にも適さないので、ジャージのような締め付けの少ない服装でお願いします。
当院では鍼・灸治療の女性には肩や肩甲骨の内側にも施術できる着替えを着ていただいています。もちろん、ご自身で用意していただいて結構ですが、上:キャミーソールやタンクトップのような肩・肩甲骨内側があいたもの、下:短パンか膝上までまくり上げることが出来るズボンでお願いします。
Q8. 四国中央市の『はりきゅうマッサージ施術費助成事業』の手続きはどうすればよいですか。
院内に用意してある所定の用紙に、住所・氏名・生年月日・電話番号・身障手帳番号(手帳をお持ちの方のみ)をご記入、捺印いただき、市役所へ提出すれば指定の口座に振り込まれます。市役所への提出は当院で代行も出来ます。
Q9. 『小児はり』はどのようなものですか。
江戸時代より伝わる、生後まもなくから小学校高学年くらいの『疳の虫』を中心とした子供向けの鍼で、関西を中心に盛んに行われていました。夜泣き、噛みつく、壁や床に頭をぶつける、キーキー声を出す、おねしょ、喘息などに効果があります。
使用する鍼はヘラ状のもので、皮膚をなでるように動かすもので、刺すものではありません。当院では小さいお子様の場合、怖がらないようにお母さんの手に施術して見せてから、だっこされた状態で施術しています。はじめは3~5日続けて行います。